おいしく楽しく美しく。そしてKate & Co. のことなど

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先日、ある企業さまで開催されたイベントにちょろっとお手伝いにうかがいました。Kate & Co. のくまつかみを買ってくださったみなさま、ありがとうございました!! そしてちゃっかり自分のお買い物もしてしまいました。今回は東北と熊本の復興支援マルシェだったのですが、石巻のアルコバレーノファームは、なかよしのヤスヒコの同級生である布施さんが代表のNPO法人フェアトレード東北の関連団体。石巻で被災した方々がオシャレなイタリア野菜などを低農薬で栽培しているのです(アルコバレーノファームの情報はこちらのFBページで!)。そこの野菜詰め放題をば。

赤いのはラディッキオ。プレコーチェだったかな…… チコリの仲間です。斑の入ったレタスみたいなのはカステルフランコで、こちらもチコリ系。どちらも苦みは少なめで優しい味です。青皮紅芯大根は、外が緑で中がピンク色。すごくかわいいです。からくないので生食向き。そしてサラダ用の、オレンジと黄色のにんじん。全部まとめてサラダに。おいしーーーーーーーー!!! おしゃれな味がしました。ドレッシングは、こちらもマルシェで買った「味付ぽん酢柚子 君がいないと困る」という後半モニョる名前のぽん酢を使って制作。八木澤商店さん。柚子果汁が30%も入っているそうで、中のタブを開封する前からいい香りがするのよ〜! 三陸の名産をプッシュするキスケヤさん(FBページ)で、震災前のもろみを探し出して苦労してつくった有名な醤油「奇跡の醤」やÇava缶とともにゲットしました。

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一番右は、熊本の社会福祉法人御陽会明星学園さんでつくっている焼き肉のたれ。なんとブルーベリー入りなのですが、フルーティーでおいしいいい! お肉を焼いたらかけるだけで超うま。先程のぽん酢もですが、材料がすごくいいんですよ。アミノ酸とか書いてないの。私は外食ではジャンクなものも食べますが、家で使う調味料などはなるべく原材料が家庭の台所にあってもおかしくないものにしています。でももっと大事なのはおいしいことだよね。せっかくカロリー摂るんだからさ!! これはどちらも超おいしいということが最も重要です! ということでサラダもお肉もめちゃくちゃおいしくいただきました。ごちそうさまでした!!

 

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なにやらアブダクションを彷彿とさせるショット。

Kate & Co. のことをときどき聞いていただくことがあるので、こちらにも書いておきます。布施さんのフェアトレード東北とのご縁で、石巻や名取の仮設住宅で開催されていた無料のニットカフェにボランティアとして東京から参加させてもらっていました。そこで出会った女性たちは、東北特有(いや日本人全般的にそうかも?)の謙虚さで「編み物、全然できなくて」なんておっしゃりながら集会所に入ってこられるのですが、いざ針を持つとスイスイスイーとあっという間にかわいく完成させてしまうのです。「編み物なさってたんですね!」と言うと、「いえいえ全然、でも子どもの服はね、セーターなんかは編んで、でもすぐ大きくなるから次の年にはちょっとほどいて編み足して、ってずっとやってたわ」。それって、超編み物上手じゃないですか……!!ということが本当に多かった。そう、東北って寒いから、みんな冬のプロなんですよね。編み物は生活するうえで必須の、いわば日常のひと手間だったわけです。

その頃の復興支援グッズは、アクリルたわしなどバザーに出るようなものが多く、値段も安いものが中心でした。それはそれで素晴らしいのです。だって編み物がそれほど上手でない方も、一緒にお仲間に入れるし、みんなで作れたら楽しいし、買う方も気軽だし、いくつも買えるし。でも、複雑な模様が素晴らしく美しい手編みのセーターを着ているような方々もたくさんおられて、上手な方ならもっと難しいものを編んだ方が楽しいし、販売したときの利益も大きいし、買いたい人も多いだろう、と思ったのです。

ボランティアで通い、楽しい時間を過ごし、今回もうれしかったと思って毎回帰途につきましたが、いつも「申し訳ないねえ」「すまないねえ」と言われるのも、なんだか悪いなあと思ってしまっていました。この頃には、試作したKate & Co. の第1号商品「つなぐバッグ」を超絶素敵セレクトショップのオーナーさまやデパートの部長さまに見ていただいて、「売れる!」と太鼓判を押していただき、銀座の三越でのポップアップショップ開催のお話もいただいていました。

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みなさんが楽しめる編み物をビジネスにすれば、そしてその売上から私が東北に通えるようになれば、「すまないねえ」から、「みなさんのおかげで私、東北にまた来られました、ありがとう」とお礼を言えるようになる、とも思いました。私はせっかくできた東北とのご縁をなくしたくなかったし、せっかく(大先輩が多いのですが)お友だちになれた方々のところにお邪魔し続ける口実をつくりたかった。私は社交性が極めて低いので(ワークショップなどではしぼりかすになるまでふりしぼっている)、気軽に「久しぶりだからお電話しましたー、遊びに行ってイイ?」とかできないのです。できたらどんなにいいかと思うのですが、性格はなかなか変えられないので、「新商品を展開したいから、制作会しませんか」と、理由をつけて連絡できればいいなと考えたのでした。売る側としては、「被災地だから」というよりも、「こんなに素晴らしいハンドメイドニットは、もう都会では編める人がそうそう多くないから、商品としての価値が高い」と思えたことが背中を大きく押しました。自分たちが欲しいと思うデザインと機能のあるニット製品を、上手な人たちが編んだら、それはそれは素敵なんじゃないかと思ったのです。

こうして、「被災地で編みました」とでかでかと書いていなくても、買いたいと思ってもらえる魅力のある商品をつくろう、と、石巻や名取で出会った方々に声をかけ、Kate & Co. はスタートしました。いまは福島の女性にも参加してもらっています。ビジネスにしてから、「編み手さん」と呼ぶのをやめました。チャリティーではないので、私たちは同じラインに立って、同じ立場でつくっているからです。編み手はお客さんではなく、Kate & Co. の一員です。編み手には制作費が支払われます。東北発のブランドだからということよりも、ハンドメイドへのリスペクトを込めて、できうるかぎり制作費を高く設定しています。

主な編み手は被災した女性で、多くが仮設住宅での生活をしているときに出会いました。福島の女性は農家のおうちで、こちらの農産物から放射性物質が検出されたことは一度もないのですが、売上には甚大な被害がありました。私はこれも被災だと思っていますが、根本的には被災していなくてもいいと思っています。編んだものを商品として買っていただく仕事においては、編み手として優秀であるということがなによりも重要です。ご縁があるので東北の方に頼んでいますが(指導に回るので効率というものもあります)、将来、もっと広がってもそれはうれしいことです。

私が編んだものも売っていますし、そもそも「つなぐバッグ」は編み物上手な被災していない方々にサポートをお願いして成り立った商品でした。被災地以外の人が編む理由はいくつかあります。ひとつには、大量発注などを頂戴したときに、年輩者も増えてきた編み手たちに無理をさせすぎずに納期を守るため。つなぐバッグも、被災地以外の人が編んだ編み地を、被災地で編み足してはぎ合わせる、という行程にしたことで、負担を減らしながらあの美しいバッグをたくさん仕立てることができました。もうひとつには、制作費を高くキープしつつも、ビジネスを回すためです。来季の商品を試作するためにも、本制作に入るためにも事前に毛糸を買いますし、東北に何度も出張します。この費用を出さねばなりません。今季から編み物キットも販売していますが、これもそういう費用になります。こうしたものが一切なければ、ビジネスを続けるためには制作費をもっと低く抑えなくてはならないでしょう。私は制作費やデザインフィーは受け取っていませんが、Kate & Co. はなんとか赤字にならずに済んでいます。来年の毛糸を買う運転資金がちょっと出ているはずです。まさに自転車操業ですが、無理はし過ぎず(私が私財をすべてつぎ込むとか、編み手たちが寝る間も惜しんで編み続けるとかはナシで)、みんなが楽しめる範囲でやろうね、と声をかけあいつつ、商品には大まじめで向き合い、きれいにきれいに編もう、間違いのないように編もう、とそれはそれは真剣です。真剣すぎるぐらい。

だから被災地発を強調はしないのですが、でも実際に、私自身もお店でなにかを買うときに、「これいいなー」「あ、ハンドメイドなんだ、素敵ー」「へー、被災地でつくってるんだ! じゃあ買っちゃおうかな」と、被災地と関係のある商品だとより買いたいと思う、という気持ちがあります。そうじゃなくても買うけれど、でも被災地に利益が還元されるならますます買いたいな、と思います。八木澤商店さんの柚子ぽん酢しかり、明星学園さんのたれしかり。なので、主に被災地でつくっていますよ、ということは、商品カードのメッセージから消さないでいます。

2011年の5月、震災後初めて石巻を訪れたときのことを忘れません。めちゃくちゃに壊れていました。あちこちが通行止めになっている高速道の、海側だけでなく海と反対側の土地も波をかぶって倒木や瓦礫しかない場所がいくつもありました。「これは数年単位でどうにかなる話ではない、10年も20年もかかるだろう、その間、被災していないほかの地域の人でがんばって支えなくては」と強く思いました。あの気持ちを忘れていません。まだ、たった6年弱。だから、被災地を応援したいという方もぜひ買っていただけたらうれしいです。お支払いいただいた金額は、回り回ってとなるかもしれませんが、編み手の収入と楽しみにつながっています。被災地とかは関係ないけどコレが欲しいから買うわ、と思ってくださるのも本当にうれしいです。私たちの手編みの技術とデザインを評価していただくのは本当に光栄なことです。編み手一同とともに心から感謝します。

熊本のことも。大切な先輩の故郷です。そしてしんちゃん、元気かい。ブルーベリーのたれやその他の商品、これからも継続して買おうと思っています。「明星ブルーベリーショップ」というオンラインショップがこちらにありました。今度はにんにく唐辛子味噌が欲しいな!

 

葉さんや理子ティーのツイートからブログを見に来てくださる方々が増えているようなので、改めてKate & Co. のことを書きました。引き続きどうぞよろしくお願いいたします!

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